りんご秘書の産婦人科日記

このチャンネルでは婦人科疾患・不妊治療・妊娠中の病気など職場で得た知識をアウトプットします

コロナの話~感染状況とスーパースプレッダーの存在~

先日、こんな記事を拝見しました。

news.yahoo.co.jp

 

SARS、MARSのときから、この「スーパースプレッダー」の存在を

目にしていて、とても気になっていましたし、興味がありますので、

今回は取り上げてみたいと思います。

 

 

スーパースプレッダーとは何なのか?

自分がスーパースプレッダーの可能性はあるのか?

どうやって避ければいいのか?

 

検証していきたいと思います。

 

 

 

スーパースプレッダーとは

『Spreader=拡散する人』という意味です。

それにスーパーが付きますから、「ひどく拡散する人」とでも訳しておきましょう。

中国語では『毒王』と呼ばれます。

 

アメリカCDC(国際安全衛生センター)では、

「10人以上への感染拡大の感染源となった患者がスーパー・スプレッダー」と定義しています。

 

冒頭の記事にある方は118人へ感染させたとあります。

この数字は驚異的です…。

人前に出る仕事をされていたから、人との接触も多かったのでしょう。

 

ただ、これも感染対策がしっかりされていれば、

かなりの確率で防げるともいわれています。

 

しつこいですが、マスクの重要性をもう一度ご確認ください。

 

ykcreate-channel.hateblo.jp

 

最近はマスクの中でも「不織布マスク」の有効性がよく歌われるようになりました。

わたしの勤務する病院でも、基本的には不織布マスクのみです。

 

一人から平均、何人に移すのか

実効再生産数を知る

東洋経済新聞社が出しているコロナの感染状況の特設ページを見ると

現在の感染状況が一目でわかります。

注目すべきは実効再生産数です。

 

実効再生産数(Rt)とは、すでに感染が広がっている状況において、

1人の感染者が次に平均で何人にうつすかを示す指標です。

 

Rtが1より大きい場合は、「一人の感染者が一人以上に移している」という状況です。

 

 

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実効再生産数の考え方

出典:実効再生産数ってなに? | 社会福祉法人 恩賜財団 済生会

 

これをもとに東洋経済新聞社のページを見ると、

現在はRt=1を若干下回っている…という程度。つまり、「減少傾向に入りつつある…と言えるか?」というレベルなのです。

いわば「正念場」と言えると思います。

 

だがちょっと待て。

一人から一人へ移すのが普通なのに…

一人から180人だと…!?

 

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青天の霹靂

と考えると、スーパースプレッダーの脅威がわかると思います。

 

現在、埼玉の病院で最大クラスターが起こっていますね。

少なからずスーパースプレッダーの存在が疑われる事例です。

 

SARSの時代の中国には、SARSの確定診断が遅れたため、

その病院に入院していた160人が感染したという事例がありました。

 

現在の都内の感染者数は1200人前後。

0.96では、ずっと1200人前後の水準が続いてしまうのです。

 

それがいいのかどうか?

いや、よくないでしょう…。

 

 

自分がスーパースプレッダーの可能性?

事例で紹介したスーパースプレッダーは後付けとなっており、

事前に自分がスーパースプレッダーの要素があるか検査することはできません。

 

先ほども申し上げましたが、スーパースプレッダーに対しても、

普段の感染対策は有効であることがわかっていますので、

いつも通りマスクをすること。そして3密を避けることを重視していきましょう。