りんご秘書の産婦人科日記

このチャンネルでは婦人科疾患・不妊治療・妊娠中の病気など職場で得た知識をアウトプットします

どうやって一人前の医師になるの?~先生たちのキャリア~

本日は、先生たちのお話。

 

間違いなく、患者さんにとっては「病院といえば」1番に出てくる存在ですよね。

皆さん、こんな疑問をもったことはありませんか?

 

「この先生って何年目ぐらいなのかな」

 

「若く見えるけど大丈夫かしら」

 

 

この記事を見ると、この先生はどのくらいのキャリアなのか、

わかるようになってしまう…かも!!

 

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今日はどうされました?

 

 

医学部に入る

医師になるには、医学部で6年間勉強しなくてはいけません。

この辺はみなさん、ご存じだと思います。

 

偏差値はどんなに低いところでも、私立で62~70台。

国公立は非常に狭き門で、倍率も平均で8倍前後。

この6年間を経て、初期研修医として働きだすのですが…

 

医学部に入る段階で一浪、二浪は当たり前。

さらに、在学中に留年する方も一定数いるので、

ある大学では卒業時には同学年の6割が一緒に卒業できない…ということが

あったそうです。(大学名は伏せます)

 

 

初期研修医(医師1年目~)

大学を卒業すると、2年間の初期研修期間があり、

この期間に内科、外科、小児科、産婦人科などさまざまな科を

ローテーションしながら研修していきます。

ここからはお給料も発生します!

そして、この期間に自分が専門とする科を決めていくのです。

 

科を決める理由もさまざま。

わたしは先生たちによく、なぜ産婦人科を選んだのか質問します。

回答がおもしろい。

 

・救急(救命救急科)と迷ったけど、産科救命のほうが救える命が多い

・唯一、「おめでとう」と日常的に言える科だから

・親が産婦人科医だから

・女性特有の病気に寄り添いたい(女医さん)

 

こんな納得の理由もあれば、こんなのも多いです。

 

単なる柵(しがらみ)

 

どこの科も人員は取り合いですが、人気の整形外科や総合診療科などは

すぐに人員が埋まりますので、そこから漏れた先生を

産婦人科の教授が拾うこともあるみたいです。

 

あと、とても多いのは2世ですね。

もともと「親も医者」という方が多く、

「親が開業医だからいつかは継がないと」と言っている先生も多々います。

 

後期研修医(医師3年目~)

そしてここから3年間の後期研修期間が始まります。

 

初期研修の終わりに自分の所属する科が決まり、

この3年間を専門的な勉強に費やすのです。

 

いわば、専門医取得までの準備期間になります。

 

ここまで来ると、独り立ちしたも同然。

1年目の途中から一人で診察もしますし、後期研修2年目以降は

スタッフも認める立派な戦力になります。

 

むしろ、この期間の先生が一番率先して動いて、

「いろいろやらせてください!」とガツガツしている先生が多いかも。

 

そして6年目の夏に、晴れて専門医試験に合格すると、

「〇〇科専門医」になり、一人前の称号を得ます。

 

ただし、専門医を持っていないとその科の医師として働けないわけではありません。

持っていなくても医師であることには変わりなく、

他の専門医とそん色なく働いている方もたくさんいます。

 

患者さんも、専門医かどうかまではわからないと思います。

 

実際、専門医試験は難しいので、1発合格できない人も多々、いるんですよ。

 

この研修医までをストレートで上がってくると、

専門医試験を受けるころに30歳という訳です。

 

一般企業のサラリーマンでも、働き盛りの頃ですね。

 

先ほど書いた浪人や留年を入れて、

専門医になるのが平均で31~33歳ぐらい。(これはりんご調べ)

 

専門医になったら

その後は大学病院で「サブスペシャリティ」といわれる専門医を目指して

知識と腕を磨きます。

 

産婦人科の中でも、特にわたしはこの分野に強いんです!

 

と主張できるのが、サブスペシャリティ。

 

産婦人科では、

 

主にお産前後の知識に強い「周産期専門医」

 

不妊治療の分野に長けた「生殖専門医」

 

婦人科腫瘍の治療を得意とする「婦人科腫瘍専門医」

 

などがいます。

その他にもいろいろありますので、また詳しくご紹介しますね。

 

そして30代後半~40代になると、さらに進路が分かれ始めます。

 

①そのまま大学病院でキャリアを積む

教授や准教授を目指して職務を続けるパターンや、

関連病院の管理職につくパターンもあります。

 
②私立病院の勤務医になる

女医さんに特に多いイメージです。

勤務時間の短縮なども含め、少し勤務を優遇してくれることもあるので、

それが魅力的なんですよね。

男性の先生では、「開業前にお金を貯めたい!」と

ステップの1つにしている先生も多いです。

 

③開業する(もしくは実家を継ぐ)

産婦人科は、開業したいという先生がめちゃめちゃ多いです。

不妊治療専門」「お産はやらず、健診だけ」「お産中心」など

さまざまな開業スタイルも選びやすいのも大きいのかも。

 

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キャリアは先生たちの悩みの一つ

医学部の授業料やら何やら

「年間500万ぐらい」

…私立大学医学部の1年間の学費です。わたしは、おったまげました。

偏差値によっても学費が違うという話です。

 

「要するに、偏差値が低いとその分、あの手この手で知識を詰め込むんだよ」

by先生 ※決してりんごの意見ではありません。

 

ちなみに国立は年間でも50万円くらいなので、全然ちがう。

 

「僕は絶対私立はだめだって言われてたからね~」

 

と言う国立出身の先生も多数。

なので、私立出身の先生は

 

「あの先生は国立だからね~」

 

と言います。

私立出身の先生たちは、いわゆる「お坊ちゃま」「お嬢様」が多く、

お金に苦労したことはほぼないのでしょう。

国立の先生たちとは、ちょっと違うと感じるみたいです。

 

金銭感覚も全然違いますから。

普段はわたし、耳をぱたんと閉めて、お口チャックします。

 

そんなドクターズのわがままに振り回されている毎日ですが、

みんな「医療バカ」が多いかも。

 

医者じゃなかったらこの人何やってるんだろう?みたいな。

ええ、知ってます。余計なお世話ですよね。

 

それでは、長くなりましたが、本日はこの辺で。